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サッカー女子W杯日本優勝、背景には「選択と集中」
2011/07/18 17:22 KST文字拡大 文字縮小印刷

【ソウル聯合ニュース】サッカーの女子ワールドカップ(W杯)で日本代表「なでしこジャパン」が米国を破り初優勝を飾ったのは、体系的な教育と集中的な投資を通じ、少数精鋭の選手を育成した結果とみられる。

 国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングでアジア最高の4位をマークしている日本は、今大会の有力な優勝候補だったドイツと欧州の強豪、スウェーデンを相次いで撃破し、旋風を巻き起こした。

 決勝ではFIFAランキング1位の米国と対戦。先制ゴールを許したが延長戦で2−2の同点に追いつき、PK戦では3−1で制する底力をみせた。

 この数年間、アジア女子サッカーの頂点に君臨してきた日本だが、今大会で成し遂げた成果には目を見張るものがある。

 日本は女子W杯で2回優勝している米国とドイツなどの強豪に比べ、戦力的に格下といわれていた。アジアでも10年前までは中国に次ぐ2位の座に甘んじてきた。中国が1999年のW杯で準優勝するなど、アジアを代表するチームとして活躍する間、日本は準々決勝に進出した1995年のスウェーデン大会を除いてはいずれも1次リーグで苦杯をなめた。

 日本の女子サッカーがアジア最強チームとなり、W杯優勝で世界一になった背景には、1989年発足した「なでしこリーグ」の存在がある。8チームから出発し、2011年シーズンでは10チームが所属している。

 米国のプロリーク(WPS)とは違ってプロではないものの、2004年からは1部リーグと2部リーグを運営し、地元チームと連携、昇降制度を導入するなどの体制を整えた。昨年からは2部リーグを東西の6チームに分けて運営するなど、リーグ運営の充実と規模の拡大を着実に進めてきた。

 しかし、日本の選手層は米国などに比べると厚いとはいえない。日本サッカー協会に登録している女子選手は約2万5000人にすぎないのに対し、米国は20万人に達すると推計されている。

 こうした劣勢を乗り越えた背景には欧州や米国のようなクラブ中心ではなく、全国を47地域に分け、各地域で22歳以下、18歳以下、15歳以下、12歳以下と年齢別に優秀な選手を集め、訓練する年齢別の育成システムがある。地域で頭角を現す選手の中で、年齢別の日本代表を選出している。そのため、日本の女子サッカーは全般的な規模やすそ野では欧州や北米に比べて遅れをとっているが、少数のエリート選手を幼いころから集中的に管理することで、競争力を高めた。年齢別の代表チームを運営しているが、大規模な大会の直前に選手を招集し、練習を実施する韓国とは違う。

 さらに、日本サッカー協会がここ数年間、女子サッカーに集中的な投資を行ったことも女子サッカーの開花に大きな役割を果たした。同協会は今回のW杯と来年のロンドン五輪を目指し、海外リーグに進出する代表選手に1日1万円の手当てを支援する制度を昨年から施行している。

 今大会で活躍した宮間あや、永里優季、安藤梢、宇津木瑠美らは同制度の支援を受けた。所属チームの東京電力が東日本大震災の影響で活動停止となり、米国のボストン・ブレイカーズに移籍した鮫島彩も同制度の支援を受けている。

 幼少期から地元チームと年齢別代表を経て、チームワークを築いてきた代表選手が安定的な自国リーグと海外リーグで経験を積んだことが今回のW杯で実を結んだ。

kimchiboxs@yna.co.kr