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北朝鮮 中国とマレーシアに高官派遣=正男氏殺害めぐり

【クアラルンプール聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件への対応をめぐり、北朝鮮が中国とマレーシアに高官を派遣し注目が集まっている。

北朝鮮大使館前で記者団の取材に応じるリ・ドンイル氏=28日、クアラルンプール(AP=聯合ニュース)
北朝鮮大使館前で記者団の取材に応じるリ・ドンイル氏=28日、クアラルンプール(AP=聯合ニュース)

 北朝鮮は28日、中国に李吉聖(リ・ギルソン)外務次官を、マレーシアにはリ・ドンイル前国連次席大使ら高官による代表団を派遣した。

 李次官を中国に派遣したのは、弾道ミサイルの発射実験や正男氏殺害事件などによりぎくしゃくした中朝関係の改善を模索する目的とみられる。

 また正男氏の遺体の引き取りをめぐり、同問題の鍵を握る中国に協力を求める意図もうかがえる。北京には正男氏の妻、シン・ジョンヒ氏と息子のクムソル氏が滞在しており、マカオには内縁の妻のイ・ヘギョン氏のほか、息子のハンソル氏、娘のソルヒ氏がいる。マレーシア当局は遺族からDNAサンプルの提供を受け、遺体と遺族との関係を確認するとしているが、中国が許可しなければ確認が不可能なためだ。

 一方、リ氏をマレーシアに派遣することで、姜哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使が正男氏殺害事件でのマレーシア側の対応を批判したことなどから国交断絶の検討まで進んだ両国の関係改善の道を模索するものとみられる。

 また、正男氏の遺体引き取り問題のほか、現地警察に逮捕された北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者や、事件に関与しているとされる北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官の扱いについて、協力を求めるものとみられる。

 リ氏はこの日、在マレーシア北朝鮮大使館前で記者団に対し、今回の訪問目的を「人権問題の議論と合意」と話し、北朝鮮国籍の容疑者が逮捕された問題を人権問題に置き換えようとする姿勢をみせた。さらにマレーシア滞在中に、北朝鮮住民の遺体の北朝鮮への引き渡し、警察に逮捕された北朝鮮住民の釈放、マレーシアとの友好関係強化などを議論するとの意向を明らかにした。

 北朝鮮はマレーシアと中国に同時に接触し、正男氏殺害事件の背後に北朝鮮があるとの見方が定着するのを防ぐとともに、事件を国連で取り上げ、金正恩政権に制裁を加えようとする国際社会の動きに対抗するものとみられる。

 中国は最近相次いでいる北朝鮮の挑発に対して不満を持ちながらも、正男氏殺害事件に関しては報道統制を行い、国営メディアは正男氏の名前を出さずに「北朝鮮男性」などと表現している。そのため、中国が李次官の説得にどの程度応じるか注目される。

 だが、マレーシアについては、国際的に使用が禁止されている猛毒の神経剤VXを国内で使用されたことや、北朝鮮大使によるマレーシア批判などで態度を硬化させており、どの程度改善するかは不透明だ。

yugiri@yna.co.kr