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北朝鮮ミサイルはICBM開発を意図 本体は粗雑
2012/12/23 16:18 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が12日に発射した事実上の長距離弾道ミサイルについて、黄海上の残骸を分析した結果、北朝鮮が500キロの弾頭を1万キロ以上運搬する技術を確保したと推定された。今後、弾頭の誘導などの技術を確保すれば、米本土に到達する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に成功する可能性も指摘される。

 韓国国防部が23日発表した調査結果によると、黄海で14日に回収した1段ロケットの残骸は、燃料を燃焼させるため酸素を供給する酸化剤容器であることが分かった。

 容器の材質はアルミニウムとマグネシウムの合金で、酸化剤は毒性の強い赤煙硝酸が使用された。一般的なロケットの酸化剤には液体酸素が使われるため、常温で長期保管できる赤煙硝酸を酸化剤として使用している点から、宇宙ロケット開発よりICBM開発を意図した可能性が高いと分析された。液体酸素は超低温での保管が必要なためミサイルに適用するのは難しいとされる。

 1段目に中距離弾道ミサイル「ノドン」のエンジン4個が使用されたのもICBM開発に比重をおいていると分析される根拠となった。2段目にはスカッドミサイルのエンジン1個が使われた。軍当局は「ノドンとスカッドの技術を適用し効率的に3段の長距離ミサイルを開発した。分離技術の開発にも成功した」と分析した。

 また、赤煙硝酸の容量を基に1段ロケットの推進力をシミュレーションした結果、推力は118トンで、500〜600キロの弾頭を1万キロ以上運搬する能力を持つと推定される。1万キロ以上なら米西海岸への到達も可能だ。

 ただ、酸化剤容器の溶接部は粗雑で、手作業で溶接されたものとみられる。専門家は「内部の溶接や材質の状態をみると高度な技術が使われたとみるのは難しい」と指摘した。相次ぐミサイル発射でICBM開発能力を高め、分離・誘導制御技術の水準は向上しているものの、ミサイル本体の基本的な製作能力は低下していると分析された。

 中・長距離弾道ミサイルを開発する上で最も難しい技術とされる再突入体の技術についても、中距離ミサイルの水準にとどまっており、ICBM技術の確保までには相当な時間がかかると軍当局は分析する。ICBMが大気圏に再突入する際に発生する6000〜7000度の高熱と圧力に弾頭が耐えられるように設計する必要があるためだ。弾頭が目標地点に正確に到達する誘導技術も確保する必要がある。

ikasumi@yna.co.kr