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2009/12/01 11:07 KST
金総書記の公開活動がことし急増、月平均13.5回


【ソウル1日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の公開活動が、ことしに入り顕著に増加した。特に、上半期より下半期にはるかに活発な動きをみせており、その背景に注目が集まっている。

 北朝鮮メディアと関係当局が1日に明らかにしたところによると、1月から11月にかけての金総書記の公開活動回数は148回だった。月平均13.5回と、ほぼ2日に1回の割合で公開活動を行っていることになる。

 昨年の年間95回(月7.9回)より月平均ベースで71%多く、2007年の86回(月7.2回)と比べ88%、2006年の99回(月8.3回)と比べると63%増えている。

 ことしは、上半期の77回(月12.8回)から7〜11月には71回(月14.2回)に約11%増加した。年末を前に金総書記の活動はさらに頻繁になり、10月と11月はそれぞれ19回を数えた。11月の内訳を見ると、経済関連の活動が9回、軍関連が7回、外国関係者との会談など対外行事が1回、公演観覧などその他が2回と、内容もさまざまだった。

 ことしの公開活動のうち、特に目を引くのは経済分野への集中だ。上半期には全体の40%に当たる31回、下半期に入り11月まででは44%に当たる31回を、各級工場や農場訪問などの経済関連現地指導に割いている。北朝鮮の経済事情がそれだけ悪く、金総書記の関心もおのずと経済難の打開に向けられているようだ。

先月30日に朝鮮中央通信が報じた果樹農場視察のようす=(聯合ニュース)

 また、長距離ロケット発射と核実験に続く国際社会の制裁のなか、上半期には2回に過ぎなかった対外行事が下半期に入り11回に増えたことも注目に値する。金総書記は8月以降だけでクリントン元米大統領、温家宝・中国首相、梁光烈・中国国防相、玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長らと会談した。

梁光烈・中国国防相との会談のようす(朝鮮中央テレビ撮影)=(聯合ニュース)

 11月には、1998年の「金正日体制」発足後初めて、人民保安省本部(警察庁に相当)を訪れたほか、11月10日の南北銃撃戦「大青海戦」発生から17日目にして、黄海艦隊司令部とされる南浦の海軍第587連合部隊の指揮部を視察した。

 金総書記の公開活動がことしに入り、特に後半に向かうにつれ増えている事実を、後継者問題と関連付ける分析も多い。昨年8月に脳血管系の疾患で倒れてからわずか5カ月後のことし1月に、三男のジョンウン氏を後継者に内定し、本格的な地ならしに取り掛かったが、全体的な流れから見て切羽詰まっているという印象をぬぐえない。

 金総書記自身も、後継者に内定してから20年余りの後継教育を経て、自然と政治的カリスマを備えることができた。一方、ジョンウン氏を後継者にする作業はまだ開始段階にあり、時間不足は否めない。そのため、金総書記が奔走する背景には、北朝鮮の体制と住民に一日も早く後継者を根付かせたいという意図があると分析されている。

 もちろん、金総書記の活発な公開活動は、内外に自身の健在ぶりをアピールするためだとの見方も少なくない。昨年に倒れて以来、一部で「北朝鮮崩壊論」まで取り沙汰されたことから、無事を示すことは後継者問題以前の緊急事案だったとの見解だ。

japanese@yna.co.kr