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[インタビュー]日本で活躍する韓国料理研究家 趙善玉さん
2016/03/02 10:26 KST文字拡大 文字縮小印刷 つぶやく

【ソウル聯合ニュース】「政治的に韓日関係は氷河期だというでしょう?。東京・新大久保のコリアンタウンを訪れる日本人も以前より減って嫌韓デモもありますが、実生活をのぞいて見ると韓国料理と日本料理は互いの食卓に上がるほど近いのです」――。

韓国料理研究家の趙さん=(聯合ニュース)
韓国料理研究家の趙さん=(聯合ニュース)

 東京で日本人の韓国料理人を約1000人育てた韓国料理研究家の趙善玉(チョ・ソンオク)さん(49)は「韓国料理の伝道師」として知られる。

 日本の社団法人日韓農水産食文化協会会長も務める趙さんが、ソウル・明洞観光特区協会と青森県の温泉協会との相互交流と協力のための了解覚書(MOU)締結を取り持つためこのほど来韓し、聯合ニュースのインタビューに応じた。

 料理を好きなのに政治的な理由は必要ない、おいしいと感じるのは万国共通だという趙さんは、日本人の食卓にキムチが上がり、日本食を好んで食べる韓国人がいるように、両国は政治的な対立はあってもとても身近な国だと強調した。

 今月27日には埼玉県の高麗神社でイベント「高麗を味わう〜高句麗・韓国再現料理に舌づつみ!〜」が開催される。

 同イベントは、同県日高市を中心に高句麗の末裔(まつえい)が定住し高麗郡を築いてから1300年になるのを記念して開かれる。

 趙さんはイベントで高句麗の料理を再現するため1年間、韓国の博物館を訪れたり文献を調べたりしたところ、意外にも高句麗料理に似た料理を日本の博物館で見つけた。

 「高句麗のものと似ている生活陶磁器が展示されていて驚きました。韓国料理は在日コリアンが広め韓流ブームに乗って大衆化したと思いましたが、既に古代から食文化交流が続いていたのです。両国の深い縁を感じました」

 趙さんは日本で韓国料理のイベント開催のため関係者に会うとまず「食事がまだでしたら一緒に食べましょう」と声を掛ける。

 その理由を、「一緒に食事をすると親密感も高まります。参加者に韓国料理を紹介するのも大切ですが、一緒に準備するスタッフにも韓国料理を味わってほしいんです。おいしいものを食べれば力も出ますし心も速く通じ合います」と説明した。

 趙さんは日本のテレビ番組に出演したりデパートやホテル、観光協会などでの韓国料理イベント、講演に招かれたりと忙しい。

 自身が運営する料理研究院では韓国料理の料理人を育成し、同協会では「韓食ソムリエ」の資格制度を運営している。

 全羅北道出身の趙さんは1992年に日本に留学後、日本人の夫と東京に住んでいる。

 普段から美容と料理に関心を持ちエステサロンを経営していたが、皮膚の健康に一番重要なのは「食べること」であるという考えからエステサロンを閉店し料理研究家としての人生をスタートさせた。

 薬膳料理をはじめ宮中料理や伝統料理など、韓国料理の名人を訪ね韓国と日本を行き来した。

 ほかの国の料理も学んで新たなスタイルの韓国料理に生かそうと「ル・コルドン・ブルー東京校」でフランス料理も身に付けた。また、横浜の中華街の料理店で中華料理も学んだ。

 その後、東京に初めて餅カフェ「パラム」をオープンさせ、多数の韓国料理本を出版してきた。

 最近は、在日コリアンの食品企業と共に日本のコンビニエンスストアやスーパーで販売する即席韓国料理の開発を進めている。

 自身が育てた弟子の料理人がメディアで韓国料理を紹介する姿を見るとやりがいを感じるという。

 今では韓国料理研究家として活動する弟子が100人を超え、それぞれ独立して韓国料理教室を運営している。

 趙さんは「日本全国に韓国料理教室ができて韓国料理専門家が増えれば、それだけ韓日関係も良くなると思います」と希望を語った。

 趙さんは今年上半期にソウルに同協会ソウル支部を設立する計画だ。

 韓国の食文化が日本に広く知られた今、今後は韓国の地方の特産物を日本に紹介する活動に注力するためだ。

 

sjp@yna.co.kr