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[インタビュー]平昌五輪組織委員長 国政介入疑惑乗り越え着実に準備

【ソウル聯合ニュース】韓国で開催される平昌冬季五輪の開催が1年後に迫った。韓国の政界と社会を混乱に陥れた、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑は平昌五輪にも及び、大会の準備に大きな打撃を与えた。国民も平昌五輪に冷たい視線をあびせるようになった。しかし、こうした逆風の中でも平昌五輪の組織委員会は開催準備を急いでいる。同委員会の李熙範(イ・ヒボム)委員長は7日、聯合ニュースのインタビューに応じ、「競技会場の建設はもちろん、大会運営準備も日程通り順調に進んでいる」と説明した。崔被告に絡む疑惑に打撃を受けたとしながらも、「今は五輪を成功させるための準備に専念している」と強調した。

李熙範委員長(組織委提供)=(聯合ニュース)
李熙範委員長(組織委提供)=(聯合ニュース)

 以下は李委員長との一問一答。

――2018年の平昌冬期五輪開幕まで1年となった。全般的な準備状況は。

「テストイベントを進行中で、大会準備は計画段階から実行段階に移った。競技会場などハードウエアは完成段階だ。新設する6会場の工程は96%を超えた。大会関連施設の工程も計画に従い、問題なく進んでいる。

 ソフトウエアである大会運営面では、テストイベントを通じて改善すべき点を見つけ補完している。ボランティアや輸送・交通、宿泊なども日程通り順調に進んでいる。4月までテストイベントを続け、明らかになった問題点を完璧に補完、改善して各部門ともぬかりなく準備する。

――崔被告に絡む疑惑のあおりで大会の準備に大きな困難があった。準備段階での最大の難点を上げるとすれば。

「大会の準備過程が大変で問題点があろうとも、避けては通れないことだ。振り返ってみると、財政などさまざまな面で簡単なことはないが、やはり最も厳しかったのは国政介入疑惑による打撃だった。確認されていない疑惑が取り沙汰され、国民に平昌五輪のマイナスイメージがインプットされた。『五輪返上』という極端な反応も一部ではあった。組織委がかかわるすべての事業が『国政介入の当事者と関係しているのではないか』と疑われたために、関連部署の業務もまひした。幸いに今は平昌五輪を通じプライドを取り戻そうという意見が増え、大会を成功させるための準備に専念している」

――テストイベントが活発に行われている。組織委として認識した問題点と解決策にはどんなものがあるか。

「昨年2月のアルペンスキー大会から今回のノルディック複合の大会まで八つのテストイベントを行った。全般的にウインタースポーツの国際大会の開催経験が多くないという厳しい状況ながらも、競技会場や施設、競技運営などほぼ成功したといえる。選手や国際オリンピック委員会(IOC)、各国際競技連盟なども同様の評価だ。しかし、満足はしていない。作業者のミスで事故があった。競技時間の調整や駐車場の問題、放送の音響、輸送などで不十分な点が明らかになった。本番では同じミスを繰り返してはならない。テストイベントが終わるたびに会議を開き分析し、改善している。

――五輪を1年後に控えながら、盛り上がりが足りないとされる。PR活動の主要課題については。

「国民誰もが参加し楽しめる五輪のムード作りに力を注いでいく。平昌五輪の準備がすべて完了し成功するという確信をもたせようと努力している。ウインタースポーツの裾野を広げるための活動も並行している。4月まで開催のテストイベントが五輪を盛り上げる役割を果たすだろう。

 ソウル広場に設置する時計塔の除幕式、江原道・江陵の花火大会などさまざまなイベントが続く。入場券の販売や聖火リレー、ボランティア募集などが本格的に推進されれば、盛り上がりにも役立つだろう。全国の主な交通拠点や施設などに五輪体験スペースを設置し、放送や映画館、電光板などを活用したPRに取り組む。政府や自治体とも協力している」

――五輪の成功はマーケティングが鍵だ。メインバンクの選定など懸案が多いが、スポンサー確保の目標達成に向けた計画は。

「五輪の企業後援の目標額は9400億ウォン(約920億円)だ。昨年末に89.5%に達した。私は委員長を任されてから企業トップに働きかけてきた。

 ところが崔被告をめぐる疑惑のために、企業が後援にしり込みしたり先送りしたりと滞ったのは事実だ。今も民間企業に働きかけ、公共機関にも参加を求めている。スポンサーシップが大会の財政に占める割合は大きいだけに、必ずや目標額を超過達成できるよう努力する。

――最近、独島や旧日本軍慰安婦などの問題で韓日関係が冷え込んでいる。これが(五輪開催が相次ぐ)韓中日の組織委間の協力関係に響くことはないか。

「国家間の政治状況や外交問題はスポーツと別だ。こうしたことは韓中日の組織委間の協力やコミュニケーションに影響を及ぼすことはなく、また五輪の精神にも合致しない。現在3カ国の組織委は職員の交流を含め知識の共有や五輪PRなど幅広い協力事業を話し合っている」

――平昌五輪の基本精神の一つは『平和五輪』だ。最近政界でも北朝鮮の五輪参加の誘導に関する声が上がっているが。

「五輪参加はIOC加盟国すべてに開かれている。北も例外ではない。平和を愛する国ならば誰でも参加する義務がある。北が参加を通知してくれば、国際慣例や大会の規定と手続きに従って措置を取る」

――開会式・閉会式の準備状況とコンセプトは。

「総監督を務める宋承桓(ソン・スンファン)氏を中心に演出陣はそろっている。開会式・閉会式はリオ五輪と同じく『低コスト・大きな感動』をモットーとする。特に調和と融合を下敷きにした『情熱と平和』というメッセージに、独創的ながらも世界中の人が共感できるコンテンツで、すべての人に感動を与えられるよう万全を期す。韓国と江原道の伝統文化に最先端の情報通信技術(ICT)を加味した開会式・閉会式を準備している。3月にIOCに開会式・閉会式の最終演出案を提出する予定だ」

――過去の冬季五輪から学ぶ点は。

「成功させるための条件はいくつかある。開催国の成績、五輪後の競技会場の活用、大会運営、文化・観光、国民の参加などで、何より国民と開催都市の住民の支持・参加が重要だ。江原道と韓国の情熱や意識を世界中の人に体で感じてもらえるようにしたい」

mgk1202@yna.co.kr