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政治

重要懸案に意欲 訪中から任期後半の外交開始=朴大統領

【ソウル聯合ニュース】25日に任期5年を折り返した韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、9月2〜4日の中国訪問を皮切りに外交活動を本格化する。

 朝鮮半島は今月25日の南北合意により対話局面に入った。米中、韓米が9〜10月にそれぞれ首脳会談を控える中で、韓中首脳会談は核問題を含む北朝鮮問題の進展に向けた推進力となる可能性がある。

 また、韓国は米国の同盟国・友邦国の首脳の中で唯一、中国の軍事パレードを参観し、緊密になった韓中関係と韓国の積極的な外交姿勢を示すことになる。これは北東アジア外交の変化という意味合いも含みそうだ。韓国の外交の中軸で、最上の状態にあると評価される韓米同盟関係に支障を来たさないことも課題とされる。

◇任期後半の外交活動は中国から

 朴大統領は8月15日の光復(日本による植民地支配からの解放)70周年記念の演説で「確固たる原則と柔軟な対応」という姿勢を打ち出した。その任期後半のトップ外交は中国でスタートする。

 中国の抗日戦勝記念式典に出席するため9月2〜4日に訪中する。2日に北京で韓中首脳会談を行い、3日午前に式典に出席し軍事パレードも参観する。その後、上海に移動し、大韓民国臨時政府庁舎の再オープンの式典に出席する予定だ。

 また、朴大統領は10月16日に米ワシントンでオバマ大統領と首脳会談を行う。同会談は6月に予定されていたが、韓国での中東呼吸器症候群(MERS)流行で延期された。朴大統領が開催を提案していた韓中日の3カ国首脳会談も10〜11月に韓国で開催される可能性が高いとみられる。

 朴大統領は2013年2月の就任後、5月に米国、6月に中国の順に訪問したが、任期後半は訪問の順番が逆になる。

◇韓中会談で北朝鮮問題も議論の見込み

 朴大統領はさまざまな要素を総合的に検討した末に、中国の抗日戦勝記念式典のハイライトとされる軍事パレードの参観を決めた。韓国首脳として初めて、中国首脳と並んで天安門の城楼に立つことになる。

 オバマ大統領は式典に出席せず、日本をはじめとする米国の同盟国・友邦国の首脳も出席を見合わせた中で韓国の首脳だけが軍事パレードを参観することは、韓中関係の緊密さを表すものとの指摘が多い。中国も外国の首脳のうち真っ先に朴大統領の式典出席を発表し、朴大統領の決断を評価した。

 また、朝鮮半島が対話ムードに入ったタイミングで、韓中首脳会談で朝鮮半島問題がどの程度話し合われるかも関心を集める。朴大統領と習近平中国国家主席は朝鮮半島での対話促進と南北関係の発展に向けた方策について集中的に意見を交わすとみられる。

 朴大統領はようやく生まれた南北の対話ムードが順調に発展するよう、中国としての役割を要請すると見込まれる。特に、停滞状態に陥っている北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議など北朝鮮核問題の解決に向け、中国に一層積極的な役割を求めるものと専門家らは予想している。

 これに対し習主席は、米国の同盟国である韓国が中国の抗日戦勝記念式典出席という誠意を見せたことに応える意味で、一歩進んだ姿勢を打ち出す可能性がある。具体的には、北朝鮮が10月10日の朝鮮労働党創建記念日に合わせ長距離弾道ミサイル発射などの挑発行為を行わないようにし、北朝鮮非核化交渉の再開への状況作りにつなげるような北朝鮮向けメッセージを送ることが挙げられる。

 韓中首脳間の朝鮮半島問題の議論は、9月の米中首脳会談と10月中旬の韓米首脳会談にもつながっていく。朴大統領は朝鮮半島問題の主要関係国である米中と、北朝鮮核・北朝鮮問題に対する緊密な協調体制の構築を試みるものと予想される。

 ただ、北朝鮮は核開発と経済発展を並行する「並進路線」を取っており、核問題をめぐる予備的対話に応じようとしていないこと、過去にも重要な合意に達した後、これを破棄して挑発に転じたケースが多かったことに留意する必要がある。北朝鮮が非核化対話に関心を見せないだけでなく、党創建記念日に挑発に踏み切る場合、朝鮮半島情勢の緊張が再び高まり、朴大統領の外交の焦点は北朝鮮に対する圧力と制裁に向かわざるを得ない。

◇北東アジア外交における意味合い

 朴大統領の訪中は北東アジア外交としても意味がある。米国が心中穏やかでないにもかかわらず、韓国が中国の軍事力アピールの場となるパレード参観を決めたこと自体を、北東アジア外交のあり方の変化と見なす意見も一部ではある。米国と中国の間にある韓国が、これまでとは異なる外交を展開し始めたという受け止め方だ。

 しかし、韓国の外交と対外関係の中心には韓米同盟があり、朴大統領は今回の訪中で米国の関心事項の進展にも注力すると予想される。その代表が、日中間の尖閣諸島をめぐる摩擦で2012年5月以降開かれていない韓中日3カ国首脳会談だ。同会談に消極的だった中国が、朴大統領の訪中を機に態度を変える可能性がある。昨年10月に朴大統領が提案した会談再開が実現することになる。

 韓中日首脳会談は韓日首脳会談開催につながり得るという点でも、韓日関係と韓米日3カ国協力の面で関心を集める。韓国で開催される韓中日首脳会談に出席するため安倍晋三首相が就任後初めて来韓し、朴大統領と2国間会談も行うならば、韓米日の3カ国協力を重視する米国の利害にも一致する。朴大統領が訪中を機にこうした成果につながる土台を築くことができれば、米国が評価する可能性は高い。

 一方、朴大統領は韓米日の3カ国協力という面で、日本との歴史問題に対しては中国と積極的に協調する姿勢を控えるとみられる。

mgk1202@yna.co.kr